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    雨の日

    「お疲れ様でした~!」
    バイトが終わって、ウキウキで店を出る由佳。外は本降りの雨が風に舞って横殴りになる荒れた天気だ。由佳はレインブーツを履き駐輪場に急いだ。普通の人にとっては最悪な天気の中、由佳は鼻歌混じりに自転車に置いておいたレインコートに袖を通す。
    「今日は寄り道しちゃおっかな~♪」
    彼女はレインコートが大好きな女の子だった。
    「ん~ゴムの匂いがちょっときついなあ…」
    彼女が着ているレインコートは、高校3年間着続けたベージュのゴム引きの通学用レインコートである。所々、汚れはあるものの卒業してからも機会があればいつも着ているレインコートだ。
    「(パチン、パチン、バサッ)んっ…と」ボタンをとめ、フードを被りマジックテープをしっかり止める。「この拘束感…大好き♪」レインコートをしっかり着て、由佳は荒れた天気の中を走り出した。


    横殴りの雨の中を自転車で走る由佳。しかしながら、彼女は物足りなさを感じていた。「雨が弱い!もっと降って~!」既にレインコートはしっとり濡れているのだが、レインコートをたたきつける様な雨を由佳は感じたかった。「せっかくレインコート着てるんだから~…」
    そんな彼女の願いが通じたのか、雨が大粒に変わりはじめた。

    「そうそう!これぐらい強くなくっちゃ♪」そう思いながら由佳は、いつもの帰り道を外れて遠回りをすることにした。
    帰り道を逸れてから5分くらい走った頃、もっと遠回りをしようかと思っていた由佳は異変に気づいた。「あれっ…太ももが冷たいぞ?」いつもより長い時間、強い雨風を受けつづけたレインコートは元々使い込まれていたこともあって、水を弾かず浸水してきていたのである。

    「ちょっとぉ~、計画が台なし!とりあえず早く帰ろう!」自宅へと進路を変えた由佳であったが、運がいいのか悪いのか自宅への道は向かい風が続いた。由佳のレインコートには風に乗って大粒の雨が容赦なくたたきつけ、裾の辺りは足に張り付いている様な状況だった。さらに上半身に当たった雨もそのまま下に流れ、隙間から股下に侵入しているようだ。
    「もぉ!役に立たないレインコートね!」街灯に照らされるレインコートはピカピカと光りを反射するほど濡れていた。「(青のレインコートだったらもっとずぶ濡れ感が味わえかも…)」そんなことを考えながら、家に着いた由佳は玄関でレインコートを脱ぎ、濡れたまま袋にしまってしまった。
    「もうあなたは引退です。これからは家の中だけで着てあげる♪」

    ずぶ濡れのレインブーツを脱ぎ、濡れた足を拭きながら由佳は次の計画を考えていた。


    おわり
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    comment

    Re: タイトルなし

    感想ありがとうございます。
    そのうち書いてみるのでお待ちくださいね。

    由佳がレインコートを着てる所を想像して読むと凄く興奮しちゃいました。僕自身透明レインコートが好きなので、今度は透明レインコートバージョンも書いて欲しいです。
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    プロフィール

    あつ

    Author:あつ
    子供のころからレインコートが好きです。
    通学用レインコートから、透明レインコート、ビニールレインコートなど大好きです^ω^

    長靴も好きで条件が合えば履いて外出してます。
    あんまり声を大にして話せない趣味というのが辛いです…

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