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    雨の放課後

    ―ザーザー…
    ちょうど授業が終わるタイミングで降り出した雨は、夕方になっても止むことなく降り続いていた。そんな中、玄関で佇む女子が一人…

    彩「あ~…今日雨降るなんて言ってなかっただろぉ、良純~…」
    彼女は良純の予報を過信しすぎて傘を持ってきていなかった。

    彩「う~…えぇい!無防備に置いてあるビニール傘をいただくかな!そいっ!」

    「おやぁ?彩ちゃんじゃないか~!それは私の傘だぞ~」

    彩「(ビクッ!)あ、あきちゃん!いや、あのぉ~これはですね…」

    傘立てから傘を引き抜いた直後に声をかけたのは、クラスメイトのあきだった。

    あき「おうおう、私の傘をどうするつもりだい?ん?」
    彩「いやぁ…ハハハ」

    あき「彩ちゃんは自転車だろ~?傘さして帰れるのかなぁ~?(ニヤニヤ」
    彩「うっ…な、無いよりマシかなあなんて…」
    あき「ん~?彩ちゃんが傘さして自転車乗るの苦手なことを知らないとでも?ウフフ」

    彩「…ええ!そうですよ!片手で傘持ちながら運転できるかってんです!」
    あき「まぁまぁ、そうムキにならなくても…」

    あき「そんな彩ちゃんに私からこれを差し上げよう!ほいっ!」(ガサッ
    彩「ん…レインコート?」
    あき「うむ。それを着て帰るがよい、私は歩いて帰るからね~ほんじゃ!」

    彩にレインコートを押し付けてあきは帰っていった。

    つづく
    彩「…あっさり帰ってしまわれた。」

    あきから渡されたレインコートを持って、彩はボーッとしていた。ただ、いつまで居ても埒があかないので、ようやく帰る決心をした。
    駐輪場まで行くのにも傘が無いので、玄関でレインコートを着ようとした彩は、レインコートを広げると険しい表情に変わった。

    彩「…大きいな、これ…」

    あきの身長は160後半でかなり大きい方だったのに対し、彩は150cmに届くか届かないかだったので、当然レインコートのサイズも違ってしまっていた。

    彩「まぁ、着てみれば関係ないよね!…んしょ」(ガサガサ

    リュックの上からレインコートを着ても、前のボタンはキッチリしまった。スカート部分のファスナーを上げると、彩はぼやいた。

    彩「…あきちゃん、貴女のレインコートは長いですね、ハハ…」

    裾が完全に地面について引きずっていたので、しょうがなく太ももの辺りをたくしあげて彩は駐輪場まで走った。

    彩(こんな格好見られたくないなあ~!)

    ちょっと小柄な女子高生、彩。彼女は今、ぶかぶかのレインコートを裾を引きずらないようにたくしあげながら、走っている。

    本降りの雨に打たれること数十秒、駐輪場に着いた彩は、ふぅ~と息を吐いた。

    彩「あきちゃんのレインコート…大丈夫かな、これ」

    あきから借りた(半ば押し付けられた)紺色のレインコートは、はっ水効果が落ちているようで、所々ピカピカと光ってるように見えた。

    彩「まぁいいか、どうしようもないし」

    自転車の鍵を開けて、さあ帰るかというタイミングで、彩はまた呼び止められた。

    カナ「お~、彩じゃん!どしたの?その格好。」

    彩の目の前には透明レインコートを着たクラスメイトのカナがいた。

    彩「(見られちまった…)あ~実は、かくかくしかじか…」

    カナ「ふ~ん…あきちゃんのレインコートねぇ~(可愛いじゃないか!あきちゃんGJ)」

    彩の足元まですっぽり覆われたレインコート姿を、カナはジロジロと眺めていた。そして、おもむろに携帯を取り出した。

    パシャッ!
    彩「えっ?ちょ!なに写メなんか撮ってるのさ!消せ~!」

    カナ「気にするな!減るもんじゃないし!じゃあね~、気をつけて帰るんだぞ~」

    あっという間に自転車で走り去ったカナを、彩は呆然と見送った。


    彩「写メなんか撮ってど~すんだか…もう、さっさと帰ろ」

    カナの行動に疑問を感じながら、彩は雨の中を走り出した。

    自転車で走るにつれて、雨が強くなっていた。レインコートには降った雨がそのまま残っているようだった。彩は、信号などで止まる度に腕をバサバサと振って、レインコートの水を飛ばしていた。
    さらに、レインコートの中が蒸れてくるようになると、彩は妙なものを感じた。

    彩「あきちゃんのレインコート、いい匂いするなぁ」(クンカクンカ

    普段とは違う香りを感じていると、いきなり現実に戻された。

    彩「うわっと!なんでこんなに風が強いんだよ~…」

    2007102102.mpg_snapshot_48.26.30_[2011.02.08_12.03.36]

    2007102102.mpg_snapshot_54.55.11_[2011.02.08_12.17.45]


    家まであと少しというところで、向かい風が強くなり、レインコートにも激しく雨が打ち付けていた。

    彩「もぉ~全然進まない~…うっぷ…」
    2007102102 004


    立ち漕ぎで必死に進んでいると、フードの中まで雨が吹き込んできてしまった。

    彩「ハハッ…どうしてこうなった…ここまでくるとなんか楽しいわ!」

    やっとの思いで家に着き、レインコートを脱ぐ。レインコートからは水が滴り落ちている。

    彩「はぁ…結局制服も濡れてるし…でもレインコート無いよりか全然マシだよね、うん」

    レインコートを着ていてよかったなぁと思いつつ、レインコートを干しながら、彩は呟いた。
    「もう良純の天気予報は見ない」

    -おわり
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    comment

    いいですね。彩ちゃんよりも透明レインコート着てたカナちゃんが気になります。カナの透明レインコート姿がみたいです
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    プロフィール

    あつ

    Author:あつ
    子供のころからレインコートが好きです。
    通学用レインコートから、透明レインコート、ビニールレインコートなど大好きです^ω^

    長靴も好きで条件が合えば履いて外出してます。
    あんまり声を大にして話せない趣味というのが辛いです…

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